静岡ブレイン・メンタル研究会
精神疾患の診断は、基本的に患者様の訴えや、医師の観察を元に、精神症候学によって行われています。近年、これらの診断の信頼度を補完するため、脳機能解析など生理的指標の重要性が指摘されています。静岡ブレイン・メンタル研究会は光トポグラフィー検査やバイオフィードバックなど、静岡で生理的指標を用いて精神科業務にあたっている、医師、心理士などが互いに情報交換を行い、より質の高い医療を提供することを目的に、2014年11月より、数回開催しております。
第15回：2016．5.11
第15回の研究会では、発達障害のケアに関する報告、ニューロモデュレーション学会の内容報告、trauma dissociation学会のレポート、ヘム鉄に関連する報告がありました。
第12回：2016．2.10
第12回の研究会では「加速度脈波測定システムを用いて、自律神経機能の評価の指標として、心拍変動係数、LF成分・HF成分を利用する方法」「唾液アミラーゼによるストレス評価」をテーマに、実際に機械を使ってデモンストレーションしました。ストレス状態を簡便な方法で可視化でき、直接フィードバックできる有用な検査機器に思われました。機器や測定のメカニズムと臨床応用への意義と可能性についてディスカッションさせていただきました。
第11回：2016．1.13
第11回の研究会では「精神科における医薬・医工連携」について幅広くお話をしました。心拍変動解析、コルチゾールやアミラーゼ、アロマや光療法、磁気刺激療法のことについて話しつつ、疲労感の客観的な測定指標や、光度や生体信号を測る検査器具についても話題にのぼりました。
第10回：2015.11.11
第10回の研究会では先日東京で行われたNIRS関連の研究会で得られた「NIRSの有用性」「AHDHへの診断補助に関しての応用」に関する情報を報告しました。また「1チャンネルNIRSを用いたNeurofeedback治療について」発表し、皆で議論しました。
第９回：2015.10.14
第9回の研究会では「光トポグラフィ装置の計測原理」「今後の応用可能性」「最新の研究成果などトピックス」について話し合いました。最近の研究知見では「初回NIRS計測時の側頭部の変化量が約2ヶ月後のHAMD改善度を予測しうる事」「ADHDへの活用：多動性、衝動性に関与する右前頭前野の活動低下を指標とし、定型発達児とADHD児が80％以上で判別可能である事」「マルチディスタンス計測を行うことにより、深部血流と皮膚由来の浅部血流成分を分離して解析することができる事」などが紹介されました。また「バイポラリティのバイオマーカーとしてのNIRS波形の活用」について研究報告を行いました。
>第８回：2015.09.10
第8回の研究会では「ADHDの病態とアトモキセチン（ストラテラ）の効果：モデルマウスを用いた研究」「事象関連電位（ミスマッチ陰性電位）による注意機能の分析」「人間工学、生理人類学で用いられている計測手法と応用事例」などを発表、話し合いを行いました。
第７回：2015.07.08
第7回の研究会ではJVCKENWOOD様より「注視点検出による社会性発達評価装置【GazeFinder】のデモンストレーション」を行っていただき、ADHDやASDの診断・治療について話し合いました。また、「NIRSの臨床応用を行ったケース及び、NIRSの継続測定データから読み取る疾患別パターンの特徴」などについても発表、話し合いを行いました。
第６回：2015.06.10
第6回の研究会では「精神的緊張とスキンコンダクタンスについて」「疲労感と自律神経の測定について」「心拍変動バイオフィードバックを使った呼吸法訓練の実践」「成人ADHDへのNIRS測定に関する現状報告」「MCIスクリーニングとAPOE遺伝子検査の結果解釈について」「NIRSの双極性障害に対しての臨床応用」「NIRSの継続測定データから見る疾患別パターンの最新知見」などを話し合いました。
第５回：2015.05.13
第5回の研究会では「不安障害・うつ病のAMASを活用した、自律神経バランスのパターン分類について」「ストレスチェック法案について」「吸光光度法を用いた、体内微量ミネラルバランスの測定(オリゴスキャン)」「ラマン散乱を用いた測定原理」などを話し合いました。
第４回：2015.04.08
第4回の研究会では「ADHDのNIRSにおける特徴の最新知見」「自律神経メンタル評価システム(AMAS)の臨床応用」「フェリチンと神経伝達物質について」「血液検査で軽度認知障害のリスクを調べるMCIスクリーニング検査」について話し合いました。
第３回：2015.03.11
第２回：2015.01.14
第１回：2014.11.14
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